くよくよ悩んだところでどうにもならない

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 「働けど働けどなほわが暮らし楽にならざりぢっと手を見る」有名な石川啄木の歌ですが、この歌をどのように解釈なさいますか?
 ちなみに私は「ああ、またやっちまったよ。給料もらったばかりなのに、つい気が大きくなって飲む打つ買う、一晩ですっかり遣ってしまった。その上ツケまでしちゃって。こんなことではいつまでたっても人並みの暮らしすら出来やしない。畜生、この手が悪いんだ」と、二日酔いでズキズキと痛む頭を抱えながら、自責の念に苦しむ若き天才歌人の姿が思い浮かびます。実際、高給取りとはいえないまでも当時としては結構いい稼ぎがあったそうで、その一方でほとんど病的な浪費癖があったと伝えられています。
 尾崎放哉という自由律俳句の俳人もいました。「漬物桶に塩ふれと母は産んだか」この自嘲的な句が私は一番好きです。東京帝国大学法学部卒業のスーパーエリートが法律家にも官僚にもならず生命保険会社に就職します。ところが酒癖の悪さが原因で勤め先を追われ、最後は乞食のような生活を送り淋しく死を迎えます。放哉のライバルでもあった種田山頭火も同じようにエリートコースからのドロップアウト、放浪の旅の末に人生の幕を閉じます。
 彼らは社会的不適合者あるいは落伍者と呼ばれます。しかし一方では彼らの業績を讃え「天才」と呼ぶ熱狂的な支持者がいることも事実です。
 少なくともこの現代のギスギスした生きづらい社会では、彼らのような「天才」がその能力を発揮できる場がほとんど見当たらないような気がしてなりません。実に残念なことです。
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