革命烈士廟としての靖国神社

靖国神社問題に関して、「A級戦犯」という最強カードをだされたら手も足も出なかったのが従来の右翼保守派でありまして、これをどうにかしようと林房雄の名著「」大東亜戦争肯定論』という少し古いテキストをもとに「日本被害者論」という奇妙な理論を構築したのが田母神俊雄です。田母神論文の問題点は「日本は騙されやすいお人よしでいじめられっ子でそのくせ一旦キレると手に負えない厄介な存在」と定義づけしてしまったことです。これじゃあまりにも救われないでしょう。右翼陣営から抗議が上がらなかったのが不思議でなりません。「大日本帝国の支配層は国民を無謀な侵略戦争に駆り立てアジア諸国に甚大な惨禍をもたらした」という左翼革新派お決まりの日本悪玉論のほうがはるかにマシではありませんか。「強大にして狡猾な敵に騙されて弄ばれてボロボロになった可哀想な日本」よりも「大東亜新秩序構築のためにアジア諸国を踏み台にして欧米列強に立ち向かった日本」のほうが格好いいでしょう。
侵略戦争か防衛戦争かといった議論はまったく意味がありません。昔話の「桃太郎」ではありませんが、侵略する側が「善」で防衛する側が「悪」という事例は古今東西の数多の戦争においていくらでも見受けられます。したがって、「大東亜戦争は祖国防衛のための正義の戦いだった」とする右派の主張も「太平洋戦争はアジア諸国に対する侵略戦争であった」とする左派の主張も、「善」か「悪」かで戦争を論じているだけであって戦争の本質を理解しようとしていないではありませんか。
私は断言します。
「大東亜戦争は欧米列強諸国とりわけ先進資本主義諸国による世界秩序に対する侵略戦争であり革命戦争であった」と。これですっきりしませんか?
以前、浅羽通明の著書(すみません著書名を忘れました)でも触れていましたが、靖国神社は革命戦争に殉じた戦士達が鎮まる革命烈士廟でもあるわけですよ。そこに総理大臣が公式参拝するということは、我が日本国は大日本帝国の遺志を受け継ぐ「革命国家」であることを公式に表明していることになりはしませんか?これは凄いことですよ。アジア諸国が云々というお約束のリアクションなど問題にもなりません。
したがって「A級戦犯」=「革命指導者」ということになりますね。
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