穀潰しのパラドックスと幽霊のケータイ

昨日はまれに見る大車輪の忙しさで、とうとうブログ更新ができませんでした。毎日最低一回は更新することをノルマとしていたのでとても悔しいのですが、今回ばかりは仕方がありませんでした。
無職のくせに何が忙しいんだ?と疑念をお持ちになられる方も多いとおもいますが、無職の穀潰しというものは、そもそも暇だろうというのが社会に共通のイメージでしょう。ですから余計に親や近くの親戚から色々用事を頼まれることが多くて意外に忙しいのです。これを私は「穀潰しのパラドックス」と名づけました。普通に仕事に就けば結構な稼ぎになるのになあと思うこともしばしばあります。

ブログ更新ができなかった言い訳はこれくらいにして、前回の記事の書き足しみたいなものですが、時間に関する体験などを少しばかり書き込んでみたいと思います。
今からちょうど20年前の出来事です。原因不明の微熱と食欲不振、そして時折下腹部にチクッという痛みと胃のキリキリとした痛みを感じ、それが3日ほど続いたので病院にいって診察を受けました。診断名は急性虫垂炎。原因がわかって一旦はほっとしたのですが、すぐに手術が必要といわれ、急に怖くなってしまいました。それまで手術の経験といえば親知らずの抜歯くらいですが、その時は抜歯後に麻酔がきれてからの激痛に七転八倒した記憶があって、手術とか痛みをともなう医学的処置が怖くて仕方ありませんでした。それでも、虫垂炎の手術箇所は下腹部なので親知らずの抜歯よりは痛みが軽いだろうと思っていましたが。
入院の準備を整えて病室のベッドに横になって雑誌などを読んでいたら外科の医師がやってきました。腕の良いベテランの消化器外科医で結構有名な先生です。良い先生にあたってついていると思っていたら、「それじゃ早速ですが今日の夕方に手術しましょう」と外科医の先生。たかが虫垂炎とはいえ放っておけば命にかかわることくらいは私も知っていましたが、まさか初診外来→即入院→当日手術というのには面食らいました。さらに「今日はたまたま麻酔科の医師がおるので全身麻酔でやります」と。
全身麻酔なんてしたことないし、虫垂炎の手術ぐらいで全身麻酔をかけるものなのか?本当は胃がんかなんか大きな病気じゃないのかなどと不安が再び襲ってきました。
予定時刻となり、手術室に運ばれます手術台に載せられ手足を縛られてもはや観念。麻酔科の医師が色々説明をしてくれましたが、全く頭に入っていませんでした。そしていよいよ麻酔がはじまります。口と鼻を覆うマスクをあてがわれ少し冷たい空気が流れてきます。そしてしばらくすると、有機溶剤系の薬品の匂いが混じってきたなと思った途端、意識がプッツリとなくなりました。
その直後「櫻井さーん。終わりましたよ」とナースに呼びかけられます。
あれっ、ここはどこだ?何だか体中が重たくて下腹部に違和感がある。そこではじめて手術が終わったことを知ったのです。
麻酔をかけられて意識がなくなってから手術が終わって意識が回復するまでの約30分間が私にとってはほんの一瞬でした。
あの意識がなくなるときの感覚は死ぬときの感覚と一緒なのかと思います。再び目覚めるか二度と目覚めないかの違いだけで。
つまり死とは時間が存在しない状態のことであるわけですね。同時に意識もないのですから、時間というものは意識がなければ存在しえないとも言えます。
では幽霊はどうなんだという疑問が湧きます。私は幽霊の存在については「?」としか言いようがないのですが、つい先日ドッペルゲンガーを見るという非常に貴重な体験もしているので、ここでは敢えて存在し得ることとしましょう。
ならば、幽霊にとって時間の感覚とは一体どのようなものなのでしょうか?生きている人間と同じように時間を気にして腕時計をちらちら見たりするのでしょうか。最近はケータイを時計代わりにするケースが多いので、近頃の幽霊も腕時計など持たずにケータイで時間を確かめているのでしょうか。それはともかく、幽霊までがケータイを持っている世の中というのは何だかもの凄く嫌な世の中のような気がしますがいかがでしょうか。

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この記事へのコメント

美代子
2014年02月14日 09:48
 幽霊の正体って、その本人が残した想念のことらしいです。その想念を拾った人が、自分の脳の中で映像化してしまうのが幽霊現象です。人間の想念の力って凄いですよね。
 自分の未来を否定的に捉えるか肯定的に捉えるかで、随分違ってしまうようです。人生って自分で作るものなんですね。こういう老後を迎えたいと願うと運命はそのように動くんですね。無意識のうちに自分もそのように生きているんです。実際、私もそうなりました。
 老年に妙ありですよ。けして棄てたものではありません。あなたのユーモアぶりは最高です。毎日笑わせて頂いてます。
櫻井狂風
2014年02月14日 13:54
美代子様
コメントありがとうございます。
幽霊の正体についてのご説明なろほどと納得いたしました。ハイデガーの入門書の入門書を読み解く上であなたにいただいたコメントはとても参考になります。
改めてお礼申し上げます。

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