我が思想的変遷

私はテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで観た世代である。確か小学校3~4年生くらいではなかったろうか。毎週日曜日午後8時からの放送が待ち遠しくて仕方なかった。実をいうと戦艦大和が存在したことを知ったのは「宇宙戦艦ヤマト」によってである。そんなことがきっかけとなって戦記マニアになってしまった。学校の図書室に小学生向けの戦記シリーズがあり、その中の「神風特別攻撃隊」の巻を何度も借りてきては暗記するくらい読みふけっていた。その時点で現在の私の下地ができていたのである。
その後、日本赤軍に憧れをいだくのであるが、これも特攻隊の悲壮感と同じようなものを感じていたからであろう。
中学時代に満州帰りの校長からソ連軍の蛮行の話を聞き、北方領土問題を知り反ソ=反共に目覚めていったのであるが、それが本格決定的になったのはソ連軍機による大韓航空機撃墜事件である。ちなみにその頃の中国はまだ「人民服と自転車の海」であった。現在の反日運動のような市民運動など起こりうることなどなかった(そもそも当時は「市民階級」自体存在していなかったのである)。
当時の右翼は反共・反ソが主流である。もちろん、その大半は暴力団=任侠系であることも当然知っていた。暴力団と無縁なのは愛国党くらいしか思い浮かばなかった。とはいうものの、たしかに暴力団は「悪」に違いないが、ソ連のほうがもっと巨大な「悪」ではないのか。どんなに悪い暴力団員でも終戦間際の満州で民間人への虐殺暴行強姦略奪をやってのけたソ連軍兵士には敵うまい。
その当時、私は独断的ではあるが次のように解釈していた。
「世界最大の悪は共産主義およびソ連である。この悪と敵対しこれを倒さんとするものは、いかなる動機・目的のもとにあっても、すべて反共を旗印とする正義の同志である」と。

それから約30年が経過した。その間にソ連は崩壊し東欧諸国は解放された。そして現在ではアメリカと中国の覇権争いもしくは世界分割が始まろうとしている。あるいはネオ・リベラリズム=グローバル・キャピタリズムの一極支配にむけた世界秩序が構築されつつある。
今や「反共」を叫んでみたところでアナクロでしかない。ゆえにかつてはあれほど隆盛を誇った反共右翼も絶滅危惧種に指定されかねない状況となっている(そのかわりに市民運動めいた右翼が登場してきたが、それについてもいずれ書き記す予定である)。いや、むしろ右翼とか左翼とかの区分自体が無意味になっているのではないだろうか。
右翼と左翼は180°向きが異なるというのは一般的な概念であるが、これは半円形の分度器を思い浮かべれば解るであろう。向かって右側に日の丸、左側に赤旗を立てればなお分かり易い。その間が右派~中道~左派となるのである。もちろん分度器の目盛り通りにキッチリ測れるものでないことはご承知のことと思うが。
それでは現在の私の思想的立場は分度器のどの辺りにあるのかという問題である。
実は分度器の下にもうひとつの目に見えない分度器があって、このふたつが合わさって円を形作っているのであるが、これに気が付く人は滅多にいないであろう。
目に見える実物の分度器は顕教であり目に見えないもうひとつの分度器は密教である。
当然、私は密教の側に位置しているのである。

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